西千葉、稲毛の安心価格個別レッスン着付け教室 お気軽着物塾 です。
大量消費、大量廃棄の生活を何の疑問も持たず過ごしてきたことに気が付いた2020年。
少しずつ持続可能な文化について興味をもち、調べてみたところ一冊の本に出会いました。
大江戸リサイクル事情 著者 石川英輔さん 講談社文庫
ちょっと文字間が狭くて 字が小さくて 読みにくいのですが読んで勉強になったことを
こちらでご案内していこうと思います。
第一回目のテーマは まわる です
水車はなぜまわると思いますか??
そんなの水の流れが水車をまわしているに決まってるだろ??
と答える方が大半だと思います。私もそう答えました。
でもでももっと元をたどって考えるとどうでしょうか?
水は誰が流している? ⇒ 高い所に降った雨が重力に従って流れ下っている
じゃあなぜ雨が降るの? ⇒ 太陽の熱で蒸発した水が空へと上がって雲になり冷えてまた水となって地上に落ちる
水車をまわしていた水もいずれ再び太陽エネルギーによって蒸発し上空へ昇ってから地上に戻ってくる
だから答えは
水車は太陽がまわしている ということになります。
江戸時代の日本の社会はあらゆる部分が水車と同じように
太陽エネルギーだけでまわっていた洗練の極致に達したリサイクル文化、
小池さん風に横文字をつかっていうならば サスティナブルな文化 (持続可能な文化)だったんです。
太陽エネルギーを利用して物資を作り、さらにそれをリサイクルさせるために徹底した植物の利用をしたんです。
江戸時代のパイセンは衣食住に必要なモノの大部分、ほとんどあらゆるものを植物を利用して作っていました。
植物と共存し、依存し、利用し、再利用し 見事に循環させた「植物国家」だったのです。
着物は木綿、麻など植物繊維でできています。
正絹の着物も蚕がつくる繭からとるけれど、蚕は太陽の恵みでそだった桑の葉をハムハム食べて大きくならないと
繭をつくれないから植物が不可欠です。 家は言うまでもなく木が必要ですよね。
江戸時代のパイセンたちは自然の大きなリサイクルを利用してさまざまな品物を作って
それが役目を終えた後もいちいち丁寧に回収して再生したり、時には新しい製品の材料にしたりと
徹底的に使い倒したのだそうです。
何も増えず、減らず産業廃棄物はもちろん大気や水の汚染もほとんど発生しない江戸時代の芸術的な持続可能な文化を
まずはどのようなものだったかを知ることからはじめようと思っています!
つづく・・・